利益 Valuation

バー・スナックの売却相場|常連客は引き継げるのか

バー・スナックを売却するときの価格の目安を示します。この業態は常連客がオーナー個人に付いていることが多く、飲食業の中でも倍率は低めに評価されます。何が引き継げて何が引き継げないかを、価格の形で正直に示します。

バー・スナックの店内のイメージ
※ イラストはイメージです

結論

バー・スナックの利益の倍率は 1.2〜2.2倍

利益 300万円・内装150万円・酒類在庫40万円の店舗の例
利益 300万円
事業価値(利益 × 1.2〜2.2倍)
360万円 〜 660万円
+ 設備・在庫(中古評価)
190万円
= 譲渡価格の目安
550万円 〜 850万円

出典: 当社の想定レンジ(実成約データの一般的な幅を業種特性で調整。業種別の統計値は確認中)。あくまで参考値であり、最終的な価格は売り手と市場が決めます。

利益とは

ここでいう利益は、この事業がオーナーにもたらすお金の総額です。 決算書の「利益」に、買い手には不要な費用——役員報酬・減価償却費・支払利息・一時費用・オーナー個人経費——を足し戻して計算し直します。個人事業の場合は、青色申告の差引金額(㊸)に減価償却費・利子割引料・専従者給与などを加えます。申告上は赤字でも、利益で見ると黒字になる事業は珍しくありません。

価値を高める要素

  • ボトルキープの本数と、その顧客の来店頻度
  • 家賃が売上に対して低く、손益分岐点が低い
  • 従業員(チーママ・バーテンダー)が接客の中心で、オーナー不在でも回る

注意点・下振れリスク

  • ママ・マスター個人に客が付いており、交代で客足が落ちる
  • 深夜営業の許可・風営法の届出が承継できるか
  • 内装の減価が進み、買い手にリニューアル費用が発生する

よくある質問

Q. 常連客は引き継げますか?

A. 正直に申し上げると、オーナー個人に付いた常連客は引き継げないと考えたほうが安全です。買い手もそう見ます。逆に、従業員が接客の中心で、店の雰囲気やイベントで来ている客層であれば承継できる可能性が高く、価格も上がります。

Q. 居抜き売却とM&Aはどちらが高くなりますか?

A. 利益が出ている店であればM&A(事業譲渡)のほうが高くなります。居抜きは内装と設備の価値だけですが、M&Aは営業利益に倍率を掛けた事業価値が乗るためです。赤字が続いている場合は居抜きのほうが現実的です。

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